はじめてのドバイ空港
4月2日
ドバイ空港到着。
機内ではあまり眠れなかった。
乗客も疲れ切った難民の群れのようにぞろぞろと空港に流れ込む。
ここでフィウミチーノ空港への乗り継ぎをしなければならない。
ドバイ空港は近未来的で巨大だった。
え、気持ち悪っ…。
エレベーターまで巨大でピカピカだ。
ボタンはなく自動で上下していた。
夜中の到着だったのであいにく店はほとんど閉まっていた。
ドバイだけにやはりブランドショップが多かった。
ウロウロ歩いているうちに搭乗口に到着。
出発までにはまだ時間がある。
ネットをしようとするが、Wi-Fiにつながらない。
え…?
ここ空港やんな…。
ここ「大きい空港」やんな…。
え…!?
僕はポケットWi-Fiなるものを持ってきてなかったので、もしフリーWi-Fiが使えなければこの先の旅は致命的に困難になる。
何となくイヤな予感がしてgoogle mapを開くと、
GPSも作動していない…。
サッと血の気が引いた。
さまざまな言語が飛び交うノイズが吸い込まれるように消えていった。
とりあえず落ち着こうと深呼吸をする。
いまさらどうしようもない。
ここまで来たら前に進むしかないので、とりあえずローマに着いてから考えることにした。
<旅にトラブルはつきもの>ということをこれからイヤというほど経験することになる。
ローマに向かう機内では疲れ切って泥のように眠った。