ローマ最終日
4月7日
本日の予定
- ボルゲーゼ美術館
- 骸骨寺
ついにローマ最終日。
今日はボルゲーゼ美術館に行く。
ここは予約をしてないと入れないので、日本ですでに予約を済ませておいた。
シエナ出身の貴族ボルゲーゼ家のコレクションが展示されている人気の美術館だ。
朝の公園を歩きながら美術館を目指す。
美術館に到着。
この建物はもともとボルゲーゼ家の別荘だったらしい。
おじゃまします!
お前ん家、すげーな!
あれは有名な「プロセルピーナの略奪」だ。
石とは思えないほどの肌の弾力感。
まるで血が通っているかのようだ。
本物のシーツみたい!
「アポロンとダフネ」
月桂樹の木に変わる劇的な瞬間がそのまま永遠に凍結されたようだ。
彫刻もスゴいが絵画もスゴい作品がそろっている。
あ、ナンチャンや!
レベルの高い作品ばかりで圧倒された。
時間制なので2時間しかいられないが、十分に堪能できた。
予約制なので混雑せずに心ゆくまで鑑賞できるのがいい。
またローマに来た時はボルゲーゼ公園とともに必ず立ち寄りたい場所だ。
昼食を食べたあと、初日に教えてもらった骸骨寺に行ってみることにした。
骸骨寺の正式名称はサンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会。
4,000体もの骸骨が納められているらしい。
骸骨があるという地下に降りると空気が湿気を帯びてひんやりと冷たかった。
撮影は禁止とのことなので、パンフレットより写真を掲載する。
骨の各部分を使って見事に装飾をほどこしている。
身寄りのない行き倒れの遺骨や修道僧のミイラも収納されている。
これだけの量の遺骨を一気に見ると、死というものがかえって身近に感じられた。
教会を出ると初夏の光に包まれたいつもの現実世界が広がっていた。
骸骨寺は日本のお寺の「胎内めぐり」に近いものなのかも知れないと思った。
一方は「死」から、他方は「生」から人生の意味を捉えようとしていてとても興味深い。
僕は果たして骸骨になるまでにどれだけのことができるだろうか。
この旅で経験することが決して無駄にならないように、一瞬一瞬を大切に生きていこうと心に誓った。