ちょっと世界散歩してくる

アル中<歩き中毒>の世界散歩日記

マドリッド

4月17日

 

本日の予定

  • ソフィア王妃芸術センター
  • プラド美術館

 

Renfeに乗ってバルセロナからマドリッドに向かう。

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田園風景を眺めながら食事をするのは至福のひとときだ。

バルセロナの思い出を整理しながらマドリッドの期待に想いをはせる。

マドリッドのアトーチャ駅に到着。

 

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アトーチャ駅の待合場所はなんと植物園のようになっていて、周辺にいろいろなお店がならんでいた。 

 

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アントニオ・ロペスの「昼と夜」

おはようございます!

今日もええ天気やなあ。

 

プラド美術館に向かう。

マドリッドはエル・レティーロ公園やマドリッド王立植物園など大きな公園があり緑がとても多い。

その公園の近くにプラド美術館やソフィア王妃芸術センターがある。

 

プラド美術館に到着。

さっそくチケットを買って入館しようと思ったが、ここでまさかの落とし穴があった。

美術館の入り口は4つあるが、チケット売り場はゴヤの肖像の建つ入り口にしかないのだ。

僕は知らなかったので当然迷ったし、泣きそうになった。

なんでも慣れた頃が一番怖いですね。

 

プラド美術館は、エルミタージュ美術館、ルーブル美術館に並みのコレクション数と規模をほこり、建物自体もかなり大きい。

普通に鑑賞するだけでも優に2時間はかかる。

スペイン絵画だけでなく、イタリア絵画、フランドル絵画、ドイツ絵画、イギリス絵画、フランス絵画、オランダ絵画の名画が多数展示されている。

 

印象的だった作品たち。

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ヒエロニムス・ボス「快楽の園」

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フランシスコ・デ・ゴヤ「1808年5月3日の銃殺」

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フランシスコ・デ・ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」

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エル・グレコ「羊飼いの礼拝」

エル・グレコは僕の好きな画家のひとりだ。

明日彼が住んでいた家があるというトレドの街に行く。

 

広大な敷地と厖大な作品に圧倒されて少し疲れたので公園で一休みし、ソフィア王妃芸術センターに向かった。

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この日は日曜日だったので午後から無料で入場できた。

ここには世界的に有名なピカソの「ゲルニカ」が展示されている。

この建物はもともと病院を改装したものなので迷いやすく、しかも展示作品がテーマ別にまとめられているので、目的の作品を探すのに苦労した。

 

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サルバドール・ダリ「窓辺の少女」

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サルバドール・ダリ「後ろ向きに座る女」

僕の好きなダリの作品がたくさん展示されていた。

彼はシュールレアリズムの印象が強いが、こういうアンニュイな作品もけっこう好きだ。

「男は背中で語る」というが、少女の背中もなかなか雄弁に語っている。

 

美術館には中庭があって彫刻などの作品が展示されていた。

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ジョアン・ミロ「月の鳥」

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アレクサンダー・カルダー「カルメン」

中庭のベンチで少し休憩して美術館の目玉であるピカソの「ゲルニカ」を鑑賞した。

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パブロ・ピカソ「ゲルニカ」

実物を目の前にすると想像以上に巨大な絵だった。

激しく爆撃されたゲルニカの町から悲鳴が聞こえてきそうなほど迫力があった。

見物客がたくさんいたが皆静かに絵の世界に入っていた。

 

絵の激しさと鑑賞者の静けさ。

激しさが静けさをより際立たせ、静けさが激しさをより際立たせていた。

矛盾するこの空間全体がひとつの作品のように感じられた。

 

今日は美術館巡りの一日だった。 

明日は世界遺産である中世の雰囲気ただよう街トレドに向かう。