トレドの街<中世にタイムスリップ>
4月18日
本日の予定
- サントトメ教会
- トレド大聖堂
- コメルシオ通り
おはようございます!
今日はトレドを散歩してきます!
マドリッドから南へ約70キロ、タホ川に包まれるようにして人口8万あまりの中世の街「トレド」がある。
川に囲まれたこの土地は難攻不落の「天然の要塞」ゆえ多くの民族の奪い合いの舞台になり、強国に翻弄されてきた歴史がある。
そのためトレドはキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が長い間共存し、独自の文化が形成されてきた。
紀元前190年にローマ帝国がここに都市を築いてから連綿と現在まで伝統が続いている。「トレドを訪れずしてスペインを語るなかれ」と言われるゆえんである。
トレドに到着。
ドラクエや!
僕の好きなエル・グレコは16世紀にこの土地に移り住んだが、その時彼が描いた絵と今の風景がそれほど変わっていないことに驚く。
入城します!
街に入ると、敵の侵攻を妨害するために道が迷路のように入り組んでいる。
ところどころよく見かけるこの「丸い玉」は「ここに井戸水が湧いてますよ」という意味らしい。
かつては僕のようにさまよう旅人たちの貴重なセーブポイントになっていたのだ。
サントトメ教会に到着。
ここにはエル・グレコの最高傑作といわれる「オルガス伯爵の埋葬」が納められている。
教会内は撮影禁止だった。
縦幅約4.6メートル、横幅約3.6メートルの巨大なキャンパスいっぱいに広がる絢爛豪華な色彩。
この絵はトレドでしか見られないので、穴が開くぐらいじっくり鑑賞した。
エル・グレコの家の前を通ってトレド大聖堂に到着。
おじゃまします!
中に入ると予想外に天井が高くとても大きな空間だった。
想像以上の荘厳さに言葉を失う…。
そしてひときわきらびやかな主祭壇。
高さ30メートルの巨大な祭壇。
まぶしいぐらいに輝いていた。
巨大でありながら細部の作り込みも非常に細かい。
ここにもエル・グレコが展示されていた。
さすがに270年もの歳月をかけて完成された教会だけあって圧倒された。
これで僕も少しはスペインを語れるようになったかな。
帰りにコメルシオ通りの武器屋に立ち寄った。
いらっしゃいませ。
だいぶイカつい店員さんやなあ…。
2000年以上の歴史を誇るトレドの剣は有名でハンニバルも愛用していたという。
トレドには16世紀に天正遣欧少年使節が訪れたことがあり、日本刀も置いてあった。
お前もおったんかい!
朝からここまでごくろうさん。
トレドは中世の時代にタイムスリップしたような街だった。
キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒が共存し独自の文化を形成してきた歴史的事実は、混沌とした現代の世界にひとつのヒントを投げ掛けているような気がした。
明日は夜行列車に乗ってポルトガルのリスボンに向かう。