ちょっと世界散歩してくる

アル中<歩き中毒>の世界散歩日記

ワルシャワ【おばちゃんの強さの秘密】

5月8日

 

本日の予定

  • ワルシャワ歴史地区
  • 聖アンナ教会
  • ワルシャワ王宮

ジェイン・ドーブリ!(おはようございます!)

ベルリンからワルシャワまで列車に揺られること約6時間、ワルシャワ中央駅に到着。

ポーランドではユーロは使えないので、ATMでポーランドの通貨ズウォティを下ろして街に繰り出した。

ワルシャワは旧共産圏ということでちょっと怖いイメージがあったが、意外や意外ビルが立ち並ぶ近代的な都市だった。

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あのくねくねしたガラスの屋根の建物は通称「バブルモール」と呼ばれるショッピングモールで、マクドナルドもスターバックスもあり日本と大して変わらなかった。

大きな違いは価格の安さ。

ケンタッキーのツイスターセットが約270円で、スーパーのパンも安いのは10円前後で買えたりとめちゃくちゃ安い!

さらに移民も少なく治安良好で、街がとても清潔だった。

 

ただ噂には聞いていたが、おばちゃんがめちゃくちゃ怖かった。

例えて言えば、大阪のおばちゃんは平手でピシャリと叩くのに対して、ワルシャワのおばちゃんはグーで殴ってくる感じなのだ。

駅の総合案内所でおばちゃんに質問して"I don't know!"と返された瞬間、僕のハートは「バブルモール」の屋根みたいに波打った。

 

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まるで僕の気持ちを表しているかのような作品だ。

噂通り旧共産圏の国のおばちゃんはなかなか手強い。
気持ちを切り替えてアル中(歩き中毒)を開始する。

 

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テクテク

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テクテク

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テクテク

 

右手に見える建物がワルシャワ王宮だ。

街並みに溶け込んでいてどこか可愛らしい。

 

このあたりは第二次世界大戦の時にドイツ軍の爆撃によって徹底的に破壊された悲しい歴史がある。

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これを戦後ポーランドの人々の懸命の努力によって「煉瓦のヒビ割れ一つに至るまで」忠実に再現し、ワルシャワ歴史地区として蘇った。

 

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宝石のように美しい街を見ると、ポーランド人がどれほどこの国を愛しているかがよくわかる。

王宮広場からほど近い聖アンナ教会に向かう。

 

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外見は地味だが、中身はものすごく豪華な教会だった。

ワルシャワの教会といえばショパンの心臓が納められている聖十字架教会が有名だが、聖アンナ教会も見逃せないほど素晴らしい教会だ。

5月2日から10月15日(日曜祝日は除く)の期間毎日午後12時からの40分間、パイプオルガンの演奏をしているとのこと。

 

教会を出てしばらく歩くとバルバカンにたどり着いた。

バルバカンとはのことで、ポーランドにはバルバカンはワルシャワクラクフの2箇所に存在している。

中でもこのバルバカンは最大規模を誇る。

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視点が変わるたびに景色がガラリと変化するので散策していて楽しい。

見晴らしのいい高台に登る。

 

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まるで絵本の1ページみたいだ。

この日は天気が良くて鳥のさえずりが心地よく、とても牧歌的な空気が流れていた。

素晴らしい景色を眺めながらパニーニを食べて腹ごしらえし、再び王宮広場に戻ってワルシャワ王宮に向かった。

 

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おいでやす

 

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想像以上にきらびやかで美しい調度品の数々にため息がもれる。

 

この美しい王宮も例外なく先の大戦で徹底的に破壊されている。

しかしポーランドの人々は、

「意図と目的をもって破壊された街並みは意図と目的をもって復興させなければならない」という信念のもと、「失われたものの復興は未来への責任」として見事に復活させた。

 

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王座の背後にドット柄のように描かれているのはポーランドの国章である白鷲だ。

ポーランドの国旗白と赤の2色で構成され、白は共和国の尊厳、赤は自由を表している。

「赤」と「白鷲」

それはまるで灰の中から蘇り、燃え盛る炎を背に飛び立つ「不死鳥」のようだった。

 

日本も戦後の焼け野原から復興した国だが、果たしてポーランド人の郷土を愛する「心」を僕も同じぐらい持っているのだろうかと考えさせられた。

時代に翻弄されながらもポーランド人の「真」の心によって「新」の街を作り上げ、国をアップデートしていく姿勢にとても感銘を受けた。

 

次回はアウシュヴィッツ強制収容所のあるクラクフに向かう。