ちょっと世界散歩してくる

アル中<歩き中毒>の世界散歩日記

ベルリン【ウルトラ・チャーリー】

5月6日

本日の予定

  • チェックポイント・チャーリー
  • ベルリンの壁
  • ペルガモン博物館
  • ベルリン大聖堂

グーテンモルゲン!

(おはようございます!)

 

数日前ベルリンに向かうInter City(特急列車)のコンパートメント(個室)を予約したのだが、指定された席に行くとすでに家族連れらしき人たちが占拠していた。

注意しようと思ったがふと思い直して2等席の車両に移った。

というのも、僕は向かい合わせの席があまり好きではないからだ。

ヨーロッパの列車の1等席は大体こんな感じにテーブルを挟んで向かい合った座席配置になっている。

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コンパートメントはこれの個室バージョンなので、もし知らない人同士で気が合わないと息がつまりそうになる。

だからかえって2等席の方が良い時もあるのだ。

ただしヨーロッパは階級社会だけあって、1等席と2等席の客層はハッキリ分かれている。

1等席はビジネスマンやお年寄りが多く、2等席は若者や庶民階級の人が多い。

したがって静かにゆっくり旅を楽しみたい方は1等席、現地の生活に触れたい方は2等席、沢木耕太郎のような旅を楽しみたい方は屋根をオススメする。

 

2等席で酒に酔った若者の大合唱に延々付き合わされている間に ベルリン中央駅に到着。

まずはチェックポイント・チャーリーに向かう。

チェックポイント・チャーリーとは、冷戦時代ドイツが東西に分断されていた時代の国境検問所だ。

つまり今の朝鮮半島の38度線のような場所だ。

当時ここを通過する瞬間はものすごい緊張感があったと思う。

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今やコスプレ会場である。

この周辺にはマクドナルドやケンタッキーなどが建ち並び「資本主義の壁」が形成されていた。

 

ちなみになぜ「チェックポイント・チャーリー」と呼ぶのかというと、かつて西側連合国はこの検問所を「チェックポイントC」と呼んでいた。

当時の隠語としてAはアルファBはブラボーCはチャーリーと呼称していたため、ここを「チェックポイント・チャーリー」と呼ばれていたのだ。

だからかつて吉本新喜劇で一世を風靡したチャーリー浜とは全然関係ないのだ。

むしろ彼をC浜と呼ぶのが業界人である

 

さて、散歩を続ける。

ベルリンの街は碁盤の目のように設計されているので道の名前さえ覚えれば迷うことなく散歩ができる。

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テクテク

 

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テクテク

 

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テクテクテクテク…

 

しばらく歩くとホロコースト記念碑が見えてきた。

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これはナチスドイツによって犠牲になったユダヤ人のための慰霊碑だ。

高低差の異なる3000もの石碑がグリッド状に配置されている。

石碑にはなにも書かれておらず、名前のない墓標のようだった。

にぎやかな街の一角に佇むこの慰霊碑から名もなき人々による無言の圧力を感じた。

 

さらに歩くとブランデンブルク門が見えてきた。

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ブランデンブルク門はもともと関税門であったが、ベルリンの壁が築かれて以来この門を固く閉ざし、冷戦が終結するまでの28年間事実上の「東西を隔てる壁」となっていた。

ブランデンブルク門の周りは広場になっていて人々の憩いの場になっていた。

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この自転車は四方八方に分断されている。

 

街を歩いていると「ベルリンの壁」は各所に点在していた。

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ベルリンの壁に装飾を施しているのかと思い、近くで見てギョッとした。

ガムがフジツボのようにびっしりと付いていた。

 

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一瞬気付かなかったがこれもベルリンの壁だ。

冷戦を象徴する壁は今や落書きのキャンパスになっているようだ。

この調子では地下鉄は落書きですごいことになっているに違いない。

ちょっと行ってみたろ!

 

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この綺麗さはウルトラ・チャーリー(ウルトラC)だ!

落書きどころかゴミひとつ落ちてない。

疑ってすみませんでした。

綺麗な地下鉄に乗ってペルガモン博物館に向かった。

 

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この博物館の何がスゴイかというと、遺跡がそのまま入っているのだ。

遺跡だけでもかなり大きいのにそれを館内に展示しているということは、

大食い中の人をそのまま丸呑みにするぐらいスゴイ博物館なのだ。

ちょっと行ってみたろ!

 

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遺跡そのものを展示するという発想もスゴイが、それを本当に実現するのもスゴイ。

美術館といい博物館といい、海外のスケールの大きさには毎回感心させられる。

ただ今回はペルガモン博物館の目玉のひとつである「ゼウスの祭壇」が修復中だったのが残念だった。

2020年に完成予定とのこと。

 

次にベルリン大聖堂に向かう。

今日はお散歩日和で気持ちがいい。

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シュプレー川を渡る船も気持ちよさそうだ。

 

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ベルリン大聖堂が見えてきた。

教会に入る。

 

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ここはドイツの名門ホーエンツォレルン家の記念教会で、歴代の国王や王族の墓所となっており、地下にはたくさんの棺が納められている。

神聖な雰囲気が漂い、荘厳な教会だった。

 

実はこの大聖堂には270段の階段を登って天蓋にでることができる。

ちょっと行ってみたろ!

 

汗だくになりながら階段を登ると、

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めちゃくちゃええ景色やんけ!

あのタワーは東ドイツ時代に建てられた368メートルのテレビ塔でベルリンで最も高い建築物だ。

今は展望台と回転レストランがあり、この回転レストランは20分で一回転するという。

設立当初から3倍も速くなっているらしいので、あと何年かすれば遠心力でガラス窓に張り付きながらご飯を食べる人たちを見れるかもしれない。

 

次はポーランドワルシャワに向かう。

初めての旧共産圏の国にぶっ込みます!