バルセロナ 空と大地と緑の楽園
4月15日
本日の予定
- ツーリストバスにて市内観光
- グエル公園
バルセロナに入る前にニースのコート・ダジュール空港で珍事件が起きた。
空港のソファに座っていると、5人ぐらいの中国人の団体が現れてカウンターで何やらモメていた。
そしてヒッチハイクで使うような段ボールに文字を手書きしたものを指差しながら必死に何かを訴えていた。
カウンターの人はかなり迷惑そうな顔だった。
「なんかわからんけど、だいぶ面倒くさそうやなあ。」
余裕の見物をカマしていると、中国人の一人が僕を見つけて「あ、いた!」みたいな感じで仲間に僕の存在を知らせると、全員僕の方に近づいてきた。
「こんなところで中国人に会えるとは助かりました!」という感動の再会みたいなノリで話しかけてきた。
英語で「すみません、僕中国語は話せないんです。」と伝えると一瞬がっかりした表情を見せたが、「あ、そうだ!」みたいな勢いでさっきの段ボールを見せてきた。
段ボールの風圧がスゴかった。
何が書いてあるのかと読んでみると
「マドリッドまでバスで行きたいです。時間と料金を教えてください。」
と書かれていた。
バス…。
しかもマドリッドまでって…。
僕は一瞬文盲のフリをしようかと思ったぐらいの珍問にグラついた。
ネットで調べてあげようと思ったがWi-Fiがなかなかつながらなかったので、そうこうしているうちに彼らは立ち去っていった。
いろんな旅の仕方があるんだなと感心した。
その後僕はバルセロナ空港まで飛び立ち、バスで市内に入った。
このバスは"Aero Bus"(アエロブス)といわれる安いうえにWi-Fiまで使える快適なバスなのだが、めちゃくちゃ並ぶので空港に到着したらなるべく早く向かった方がいいです。
「バルセロナのへそ」と呼ばれるカタルーニャ広場に到着。
バルセロナに着いた!
ハトさん、こんにちは!
さっそく観光案内所に行き、ツーリストバスのチケットを購入する。
バスに乗車。
出発します!
風が気持ちいいなあ。
ルーフトップのバスに乗るのは香港以来だったが、やはり開放感があって気持ちよかった。
観光客の人波が増え、巨大な建物が見えてきた。
サグラダファミリア!
明日はあの塔に登る予定なので楽しみだ。
塔は「生誕のファサード」と「受難のファサード」の2種類がある。
僕は見晴らしがいいと言われる「生誕のファサード」を選んだ。
バスはグエル公園に到着し、ここで降りる。
グエル公園は1984年に世界遺産に登録された公園で、ガウディのパトロンであるグエル伯爵の出資によって作られた。
おじゃまします!
まるで土の中から盛り上がってできた建物のようだった。
直線を一切排して自然と調和したガウディの建築はスゴいとしか言いようがない。
ギターの伴奏に乗せてフラメンコを踊っているアーティストがいたが、公園の雰囲気ととても合っていてしばらく見入っていた。
グエル公園はかなり広い。
小高い丘のようになっていてここから眺めるバルセロナの景色は格別だ。
どこからか風とともに笛の演奏が聴こえてくる。
心地いい日差しと遠くから聞こえる笑い声。
とても平和な時間が流れていた。
ガウディの魅力にすっかりハマってしまった。
明日のサグラダファミリアが楽しみだ。